June 2015
6月のインテリアレポート:
6月のインテリアレポートでは若い友人の家をご紹介いたします。
彼女たちは10代の終わり頃から親元を離れ生活者として自立をし家を整えてきました。その年齢にあったライフスタイルで
自分に合うインテリアを学んできました。
経済力の不足分はアイデアと工夫で補いとても好感の持てるスタイルを表現しています。
この家は結婚をして初めて買ったマイホームです。
小さな2階建てのフラットを自分たち流にアレンジしました。
子供が生まれてからは2階の主寝室を子供部屋とバスルームに改装をし一層住みやすくなりました。
Home Sweet Home(スウィートホーム)という言葉がぴったりの可愛い家をどうぞご覧下さい。
フロントドア。 ブルーグレイの塗装は 自分たちで施しました。 古い扉もスタイリッシュに生き返りました。 |
後ほど分かりますがこの家の テーマカラーは赤とグリーンです。 どちらも補色の関係で相互に 引き立てあっています。 ソファに腰掛けているのが友人のエマ。 |
ファミリールームの一面だけ アクセントウォールにしています。 濃いピンクがヴィヴィットで 若者らしい元気を誘います。 |
マントルピースのある一面の アクセントウォールを中心に 両サイドは棚収納にしています。 目線の高さに家族の写真や 思い出の品々を飾り アットホームな雰囲気を出しています。 |
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ソファは補色のグリーンに。 赤いクッションが壁の色と リンクしています。 |
小さなキッチンはすべての家事が 一度にできるように配置されています。 シンクの隣に洗濯機があるのも イギリスらしいですね。 |
朝食用の小さなカウンターテーブルは ブラケット(棚受け)で簡単に 付いています。 カウンターとスツールの赤が 北向きのキッチンを明るくしています。 |
キッチンに続くダイニング。ファミリールームと同じように中央のマントルピースの壁だけグリーンのアクセントウォールにしています。 | ||||||||
壁とカーテンの色を揃えました。 ライムグリーンは日本ではあまり 見られない色だけれど素敵ですね。 |
壁のグリーンに対しソファと フロアスタンドは補色の赤。 本当に色の使い方が上手ですね。 |
北向きの窓から バックガーデンが見えます。 |
バックガーデンの壁面につけられた ブリキのウォールプランターも 赤く塗りました。 もちろんベンチはグリーンです。 北向きの日当たりの悪い庭でも 色使いによって明るく素敵になりますね。 |
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主寝室だった部屋の一部を バスルームに改装しました。 グレイッシュなグリーンの マメタイルがシックでスタイリッシュです。バスマットのような小物を赤にしているところが心憎い演出です。 |
小さなシンクの上につけた 鏡もタイルと色、質感とも 合わせています。 |
これはちょっと真似したい 壁面のディスプレイ。 真四角のフレームの中に ピクチャーの代わりに鏡を入れました。 お部屋の反対側の色やモノが 写り壁が楽しげに見えます。 |
子供の写真もこんな風に フレーミングしたら素敵ですね。 |
彼女たちは家族が増えたことをきっかけに最近大きな家に引越しをしました。この可愛い家を買ってくれた人々は若いカップルだったそうです。
住み手によって家の表情は変わりますがこの家の持つキャラクターは次代の人へ手渡され彼らによってまた素敵な変化を繰り返すことと思います。
家は大切に受け継がれていくもの。そのことがしっかり根付いているのですね。
2015年6月 荻野洋子